保育士が選ぶ、0〜2歳児におすすめの絵本紹介!
今回は0歳〜2歳児までの乳児さんにおすすめな絵本を、年齢別に紹介したいと思います!
◆0歳児におすすめ絵本
「だるまさんが」
「だるまさんが‥どてっ。」「だるまさんが‥びろーん。」とページをめくるたびに色々な形に変身する可愛らしいだるまさん。「だ・る・ま・さ・ん・が‥」のところでは、だるまさんと同じように身体を左右に動かして読むと、子どもも真似をして楽しんでくれます。次のページはどうなるかなと展開に期待感を持てるようになっています。
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◆1歳児におすすめの絵本
「どんどこももんちゃん」
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ、ももんちゃんがいそいでいます。川を渡り、山を登りそれでも走るももんちゃん。どこに向かって走っていたのかお話の最後で分かり、とてもほっこりするお話です。
「どんどこどんどこ」というフレーズがたくさん出てきますが、リズム感が良くてつい子どもたちも口にしたくなるような一冊です。
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◆2歳児におすすめの絵本
「しろくまのパンツ」
しろくまくんがパンツをなくしてしまったみたい。だけど今日はどんなパンツを履いていたか忘れてしまったしろくまくん。ねずみくんと一緒に探しに行くことになりました。
おしゃれなしましまのパンツ 「これしろくまさんのパンツ?」「ううんちがう」
おかしがいっぱいおいしそうなパンツ 「これしろくまさんの?」「ちがうなあ」
ユニークなパンツが出てくる中、なかなかしろくまくんのは見つかりません。と思ったら‥
最後の展開に思わずびっくり!「そういうことかあ」とまさかの結末にクスッとしてしまうお話です。
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保育士が選ぶ、梅雨におすすめの絵本!
今回は6月の梅雨におすすめの絵本を紹介したいと思います。実際に子どもたちに好評だったものや、季節に合わせたものになっています!
①「ぞうくんのあめふりさんぽ」
ぞうくんのさんぽシリーズの、梅雨にぴったりな雨の日のお話です。
雨降りの中、ご機嫌なぞうくんはお散歩に出かけます。かばくんを散歩に誘い2人で池の中を歩き出します。ところが池が深くなり泳げないぞうくんをかばくんが背中に乗せてくれます。しかし池はどんどん深くなっていき、次に来たのは…?
展開が分かりやすく、次のページを想像しながら楽しめる一冊です。
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②「あめふり」
ばばばあちゃんシリーズの一つです。
毎日雨ばかり続くので、ばばばあちゃんが空に向かって「雨を止ませて」と声をかけました。しかし雨はよりひどくなり怒ったばばばちゃんが、暖炉から煙をたくさん出して雲の上の雷たちに浴びせます。すると煙で大きなくしゃみをしたので、雷たちや雲が地上に落ちてきました。空はすっかり晴れ喜ぶばばばちゃんですが、雷たちはその後…
雨の日は外にも行けず退屈な日ですが、そんな雨の日に起こる面白いこと。「雨って雲の上で雷たちが降らしているの?」と雨が降る仕組みにも興味を持つ姿もありましたよ!
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③「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」
6月4日は虫歯の日です。保育園でも歯科検診を6月に行なうところが多いです。
そんな虫歯の日について話すきっかけになる一冊です。
歯磨きが嫌いなたっくんの前に歯みがき列車がやってきて、たっくんのお口の中にしゅっぱつしんこう!お口の中をしゅっしゅっと磨き綺麗にしてくれます。
歯みがき嫌いなお子さんも多いですが、この絵本のように「はみがき列車しゅっぱーつ!」と声を翔ことで、楽しみながら歯みがきが出来るようになるかもしれません!
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非認知能力を育もう!子ども主体の保育とは?
保育士ならよく耳にする言葉「非認知能力」。なんとなく分かっていても実は詳しく知らなかったり、新卒の先生であればどのような保育をすれば良いのか分からない方もいると思います。保育するうえで大切と言われている「非認知能力」について、実際の活動も一緒にご紹介したいと思います。
◆非認知能力とは?
非認知能力とは学力のように数値で測ることのできない能力で目に見えない社会性や人間性のことをいいます。その中には「意欲」「創造性」「協調性」「自制心」など他にもたくさんの項目があります。これらを身につけることは人格形成の基盤となり、今後の人生が豊かになるものとされています。
保育士の皆さんが保育指導案を立てる時に欠かせない5領域は「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」ですが、まさにこの領域が非認知能力を育むために大切な内容となっています。気づかないうちに日頃から保育に取り入れられているということですね。
また保育園で過ごす乳幼児期は、人格形成の基盤を作る大切な時期だと言われていますね。つまりこの乳幼児期に非認知能力を身につけていくことがとても重要なのです。
◆子ども主体の保育をしよう!
日々の保育は日案・週案・月案など、保育士が立てた指導計画のもと行なっています。指導案で立てたねらいには、活動を通して子どもたちにこんな経験をしてほしい保育者の思いがあります。
このねらいを達成するために、子どもの姿に配慮せず一方的に活動をさせることは保育者主体の保育です。子どもが自分から興味を持ち「やってみたい」と意欲的に取り組むことが、子ども主体の保育となります。
例えば鬼ごっこをするにも保育者が中心で鬼決めをするのではなく、みんなで鬼決めの方法を相談し決められるよう仲立ちをし、子どもたちが自分で考える力を身につけられるようにします。この経験の繰り返しが子どもたちの自主性や主体性、協調性を育てることに繋がります。
◆非認知能力を育てる、活動や遊び。
①廃材工作遊び
お菓子の空き箱や牛乳パック、ペットボトルのキャップなど様々な素材を使い、子どもたちが好きなものを作る。想像力や手先の器用さ、集中力などを身に付けられます。
☆子どもが色々な素材の中から好きなものを選べるよう、廃材の置き方や用意する量など配慮することが大切です。
②リズム遊び
ピアノの音に合わせながら歌を歌ったり、身体を動かす。表現力や体幹、集中力を身に付けられます。
多くの園で取り入れられているのは「さくら・さくらんぼリズム遊び」ですね。他にも園独自のものを取り組んでいるところもあります。
③鬼ごっこ
誰もが遊んだことありとても簡単な遊びですが、みんなで遊ぶ集団ゲームですので協調性やコミュニケーション能力、観察力、思考力、運動能力などが身に付けられます。
単純な鬼ごっこの他にも「こおりおに」「色おに」「けいどろ」「ふえおに」などレパートリーも多く飽きない遊びですね!
梅雨ならではの保育の工夫。非認知能力を育てよう!
非認知能力を育む保育とは?
保育をするうえで大切なのは、子どもたち主体の保育です。保育士が一方的にさせたいことをする保育内容ではなく、子どもたちが自分からやりたい!と思えるような保育内容を考えることが大切です。子どもたちが能動的に遊びながら学ぶことが非認知能力を育むことに繋がっていくそうです。そんな非認知能力については長くなりそうなので、また次回詳しくお話しします。
今回は非認知能力を育みながら、梅雨の時期を楽しめる活動を2つ紹介します。わたしが実際に取り組んでいた活動ですので、ぜひ参考にしてみてください!
◆梅雨カレンダーを作る☔️
わたしが年中組の担任を持っている時に取り組んでいた「梅雨カレンダー」。
梅雨入りした日から毎日の天気を子どもたちと記録し、梅雨明け後にどのくらい雨の日があったのか集計するというものです。
『ねらい』
・梅雨の時期がどんな季節なのか知る。
・毎日の天気を確認し記録することを楽しみながら、天気について興味を持つ。
・梅雨が明けて夏の季節に変わることを味わい、期待感を持つ。
『やり方』
5月6月のカレンダーをクラスに掲示し、お天気シールを用意します。わたしの場合、「晴れは赤色」「雨は青色」の丸シールを使用しました。
梅雨入りした日をカレンダーに記入し、その日から梅雨明けまで天気を確認してカレンダーの日付の場所にシールを貼っていきます。朝の会でみんなで天気を確認しお当番さんが貼るなどしたらいいかもしれません。
土日などの保育園がお休みの日の分は、休み明けの朝の会でみんなで思い出し先生が貼るようにしていました。
梅雨明けをしたらみんなで晴れの日と雨の日を集計し、どのくらい差があったのか梅雨の時期を振り返りました。また集計結果の掲示をクラス前にすることで保護者の方や他クラスの子どもたちにも見てもらえるようにしました!
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『実際の子どもたちの反応』
雨の日はお散歩に行けず子どもたちが残念そうにする姿も見られますが、梅雨カレンダーを始めてから、毎日の天気を確認し雨のシールが増えていくことを楽しむ姿が見られるようになりました。梅雨は雨の日が多い時期だと説明することが多いと思いますが、実際に記録をつけることで目に見えるような形で体感できていいなと思いました。
◆雨を利用した音遊び
雨が降っている時がチャンス!雨を利用した面白い感触遊び、音遊び。
『やり方』
◯感触遊び
雨が降っている時に玄関や園庭など、屋根があって濡れない屋外に移動します。
屋根から垂れてくるしずくを手の平や腕で受け止めて感触や冷たさを楽しみます。
◯音遊び
コップや牛乳パック、プラスチックやステンレスのお皿など様々な素材の容器を用意します。
雨の中に容器を置き雨が当たる音を楽しんだり、容器によって音が変化することに気づけるような声かけを行なっていく。
雨の降り方によってどのような違いがあるのか、色々な日に試してみるのも良いです。
体験した後はみんなでどのような感触だったか発表し合ったり、「ポタポタ」「バシャバシャ」などぴったりなオノマトペをみんなで考えるのも楽しいです。
そのままリトミック遊びに繋げるのも楽しかったです!ピアノで雨の音を弾き、音に合わせて身体を好きなように動かします。単音でポツポツ感を表現したり鍵盤を激しく弾き大雨を表現したり、子どもたちが能動的に身体を動かせるよう、声かけをしながら取り組むのがおすすめです!
今回は梅雨の時期が楽しくなる遊びを2つ紹介しました。せっかくなら雨を利用して遊ぶのも楽しいです!ジメジメした嫌な季節も子どもたちとぜひ楽しんでみてください😊
保育で使える室内遊び「宝探しゲーム」
これから梅雨の時期になると散歩に行けず、室内で過ごす時間が増えますね。
そんな時に子どもたちが楽しめる室内で楽しめる遊び「宝探しゲーム」を紹介したいと思います!
『宝探しゲーム』
○ねらい
・宝ものを隠したり、探したりすることを楽しむ。
・どんな場所に隠そうか、自分なりに考える力を身につける。
○遊び方
まずは宝ものを用意します。用意するものは何でも良いですが、探しやすいよう目立つ色のものや小さすぎないものがおすすめです。画用紙で星の形を作ったり、宝石のイラストを印刷したものやスカーフなどものによっては準備なしで始めれらます。
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○チーム分け
2つのチームに分けておきます。Aグループが隠したら、Bグループが探す。役割を交代してBグループが隠したら、Aグループが探す。のように繰り返し遊ぶことができます。
宝ものを隠している時に、探すチームは場所が分からないようにします。
3歳児ならば同じ部屋の中で目隠しをして10秒数える。5歳児ならば一度廊下に出て呼ばれるまで待っておく。など年齢に合わせて工夫が必要です。
○子どもたちと事前に決めておく約束ごと
・隠す時には少し見えるようにする
隠す場所を自分で考えるのは、子どもにとっては意外と難しいです。絵本の間やブロックの中などいつもの部屋の中を歩き回り探すことを楽しめますが、宝ものが完全に隠れてしまっていると見つけることがとても難しくなってしまいます。隠す時にはちょっとでも見えるようにすることを事前に伝えておくといいです。
・探す時には一人ひとつまで。
みんなが楽しめるよう、一人ひとつは見つけることが出来るよう数の調整が必要です。
・隠した人は隠した場所を教えない
自分が隠したものをお友達が探してくれていると嬉しい子どもたち。ついつい「本の間にあるよ」と答えを教えてしまうことがあります。探している子どもたちの状況に合わせなかなか見つからない時には「本棚の近くにあるよ」「ブロックの近くにあるよ」などヒントとして伝えられるようにするとより楽しめます。
今回は室内で遊べる「宝探しゲーム」について紹介しました。
すでにあるものを使うことで準備なしでも始めることもできますし、宝ものを子どもたちが制作するとより楽しめるかもしれませんね!
ぜひ工夫して遊んでみてください!
保育士が選ぶおすすめの絵本紹介
今回は、普段保育の中で読んでいる絵本の中から子どもの反応が良かったものや個人的にお気に入りの絵本を紹介します。保育実習での絵本選びに悩んでいる方や、ご家庭で絵本の読み聞かせをしたい方などぜひ参考にしてみてください!
「くれよんのくろくん」

これは私も実際に保育実習で読んだことのあるものです。シリーズになっているもので、これは第一作目です!
あらすじ
くれよんたちは真っ白な画用紙に蝶々や花、空などそれぞれの色を生かしカラフルな絵を描いていきます。しかし黒色のくろくんは仲間に入れてもらえず。。。そんな時にシャープペンのお兄さんがくろくんにしか出来ない、良いことを教えてくれます。そこから迎える華やかなハッピーエンドに嬉しくなるような絵本です。
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いちにちおもちゃ

この本は子どもたちの食いつきがよく、盛り上がること間違いなしの一冊です。ユーモアなイラストに大人も思わず笑ってしまう絵本です。
あらすじ
「おもちゃって楽しそう」そう思った男の子は一日おもちゃになってみることにしました。色々なおもちゃに変身し楽しく過ごせるものかと思っていたら。。くれよんは紙に擦られ、カスタネットは歯がカタカタカタ。他にもとても大変なことが男の子に待ち受けています。
最後にはおもちゃって大変だな、ちゃんと片付けようと終わります。おもちゃの気持ちに共感し、ものを大切に使う意識にも繋がりますね!
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せんろはつづく

あらすじ
この絵本は蒸気機関車を走らせるために、子どもたちが線路を繋いでいくお話です。
せんろはつづく、どんどんつづく。
山があった!どうする?
そうだ!トンネルを作ろう!
次は川があった!どうする?
と、次はどうするのだろうとワクワクしながら夢中になれる物語です。
子どもが大好きな電車や線路が主役の絵本に大喜びです。文字も少なく絵で見て分かりやすいものなので乳児さんにもおすすめです。幼児さんには問いかけて読むことで、想像しながら楽しめる一冊です。
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今回紹介した絵本は全てシリーズものになっているものです。物語も分かりやすく楽しめるものですのでぜひ読んでみてください。
保育で使える室内遊び「新聞紙遊び」の遊び方について。
乳児から幼児まで幅広い年齢で楽しめる新聞紙遊び。新聞紙だけでも楽しめますが、身近なものと組み合わせさらに遊びが広がるアイデアをご紹介します!
新聞紙遊び
ねらい
・新聞紙の感触や匂いなどを味わい楽しむ。
・身近なものを使って遊ぶ楽しさを知る。
・ちぎる、丸めるなど手先を使うことを体験する。
遊び方の紹介
まずは新聞をちぎり、感触や匂いなど味わってみるのもいい。
これは1歳くらいから始められる簡単な遊びです。ちぎったものを床に敷き、寝転がったり身体にかけてみるのも良いですね。
私は3歳クラスの子どもたちと新聞紙遊びをしたときにアナ雪の音楽を流し、ちぎった新聞紙を雪に見立て「ありの〜ままの〜」と音楽に合わせ雪をばら撒きごっこ遊びをしました。
新聞紙で剣やマントを作る
新聞紙を端からくるくる巻いて剣を作ったり、新聞紙をテープで肩に止めマントやドレスにすることもできます。新聞紙に顔を書いてモンスターを作り、壁に貼ったりすることでたたかいごっこもできます。モンスターを新聞紙で作ることで破れるので、退治した達成感が味わえます。
※私の保育園もそうですがトラブル防止のため、たたかいごっこが禁止されている保育園も多いと思います。しかし幼児クラスになると子どもたちもたたかいごっこをやりたくなる年齢になり、なかなかお約束が守れなかったりすることも。。
私は新聞紙遊びの時だけ、たたかいごっこをOKにして子どもたちの気持ちを受け止めてあげています。しかしOKするからにはもちろんお約束をすることが大事!!
・基本は新聞紙の剣同士で戦う(身体を叩かない)
・お友達が「やめて」と言ったらやらない
・新聞紙以外(パンチやキック)では戦わない
このようなお約束を事前に伝えました。約束を守れないようだったらすぐに遊びをやめるという判断も大切ですね。お約束を守って遊べる年齢からやるようにしましょう。
マントやスカートにする遊びでは音楽を流し、ダンスをしたりキャラクターになりきって遊ぶのも楽しいです。
袋に入れて風船ごっこ
ちぎった新聞紙をポリ袋など小さい袋に入れ、口を閉めると簡単な風船を作ることができます。ぽんぽん飛ばしたり、お友達とキャッチボールをするのも楽しいです。また袋に絵を描いて、魚やおばけなど制作に繋げることもできます。
今回は新聞紙遊びのアイデアを紹介しました。室内で身体を動かしたい時や普段とは違う特別感のある遊びをしたい時などにぜひやってみてください!