非認知能力を育もう!子ども主体の保育とは?

保育士ならよく耳にする言葉「非認知能力」。なんとなく分かっていても実は詳しく知らなかったり、新卒の先生であればどのような保育をすれば良いのか分からない方もいると思います。保育するうえで大切と言われている「非認知能力」について、実際の活動も一緒にご紹介したいと思います。

 

◆非認知能力とは?

非認知能力とは学力のように数値で測ることのできない能力で目に見えない社会性や人間性のことをいいます。その中には「意欲」「創造性」「協調性」「自制心」など他にもたくさんの項目があります。これらを身につけることは人格形成の基盤となり、今後の人生が豊かになるものとされています。

保育士の皆さんが保育指導案を立てる時に欠かせない5領域は「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」ですが、まさにこの領域が非認知能力を育むために大切な内容となっています。気づかないうちに日頃から保育に取り入れられているということですね。

また保育園で過ごす乳幼児期は、人格形成の基盤を作る大切な時期だと言われていますね。つまりこの乳幼児期に非認知能力を身につけていくことがとても重要なのです。

 

◆子ども主体の保育をしよう!

日々の保育は日案・週案・月案など、保育士が立てた指導計画のもと行なっています。指導案で立てたねらいには、活動を通して子どもたちにこんな経験をしてほしい保育者の思いがあります。

このねらいを達成するために、子どもの姿に配慮せず一方的に活動をさせることは保育者主体の保育です。子どもが自分から興味を持ち「やってみたい」と意欲的に取り組むことが、子ども主体の保育となります。

例えば鬼ごっこをするにも保育者が中心で鬼決めをするのではなく、みんなで鬼決めの方法を相談し決められるよう仲立ちをし、子どもたちが自分で考える力を身につけられるようにします。この経験の繰り返しが子どもたちの自主性や主体性、協調性を育てることに繋がります。

 

◆非認知能力を育てる、活動や遊び。

①廃材工作遊び

お菓子の空き箱や牛乳パック、ペットボトルのキャップなど様々な素材を使い、子どもたちが好きなものを作る。想像力や手先の器用さ、集中力などを身に付けられます。

☆子どもが色々な素材の中から好きなものを選べるよう、廃材の置き方や用意する量など配慮することが大切です。

 

②リズム遊び

ピアノの音に合わせながら歌を歌ったり、身体を動かす。表現力や体幹、集中力を身に付けられます。

多くの園で取り入れられているのは「さくら・さくらんぼリズム遊び」ですね。他にも園独自のものを取り組んでいるところもあります。

 

③鬼ごっこ

誰もが遊んだことありとても簡単な遊びですが、みんなで遊ぶ集団ゲームですので協調性やコミュニケーション能力、観察力、思考力、運動能力などが身に付けられます。

単純な鬼ごっこの他にも「こおりおに」「色おに」「けいどろ」「ふえおに」などレパートリーも多く飽きない遊びですね!